へのみちです。
昨夜の雪で、今朝も道は一部が凍っていて、車は渋滞気味。
車窓から、雪景色の中の筑波山の雄姿も拝めました^^
茨城県の中央に位置する筑波山は、都内からも登山客が訪れる観光地。
1時間ちょっとで登山でき、体力作りにもなりますよ。
西から眺める筑波山は、男体山と女体山の2つの峰が見え、おいらは、この角度からの眺めが好きです。
さて、今日は懐かしのゲームブック紹介です。
おいらが中学生の頃かな?1985年だから、今から33年位前。
子供たちの間でブームになった本があります。
これはゲームブックと呼ばれ、ただストーリーを追っかける小説とは異なり、読み手の自分が主人公になり、いくつか提示されるページ番号から自分の選択で進むページを選び、物語を進め、サイコロを振って敵と戦い、何度も敵に殺されたり、罠に落ちたりしながら、何百回と試行錯誤して、最後には物語の終着点である最後のページに辿り着く、という、当時としては、物凄く斬新なアイディアが詰まった壮大な本でした。
その中でも傑作だったのは、このスティーブ・ジャクソンの
「ソーサリー」シリーズ。
全部で4巻に及ぶ超大作でした。
1巻の「魔法使いの丘」では、アナランド王国出身の主人公(自分)が、王たちの冠を盗み出した「マンパンの大魔王」から冠を取り返す使命を帯び、単身、モンスターの蔓延るシャムタンティの丘を越えて旅する物語。
この本では、戦士か魔法使いのどちらかの職を選べ、戦士に比べて魔法使いは武器の技量が下がりますが、事前に巻末の魔法の書から48種の魔法を覚え、冒険中に使用できます。
ただし、魔法の書の確認は、物語をスタートしたら出来ません。また、魔法の中には特別な魔法の品が無いと発動しない魔法があるなど、魔法の使い方には、魔法使い自身の知恵が試されます。
魔法の中には、
①GOB・・「ゴブリンの歯」を使って、ゴブリンを呼び出し戦わせる魔法(ゴブリンの歯、体力2を消費)
②ZAP・・指先から稲妻を発する魔法(体力4を消費)
など、独特の魔法が沢山あり、これを覚えるだけで、当時のおいらは血沸き肉躍る思いでした^^
この1巻では、ゴブリンやジャイアント、他の魔法使いとの戦いなどがあり、最後の強敵、マンティコアとの激戦は、映画のクライマックスに匹敵しました。
2巻の「城塞都市カーレ」では、悪名高い、罠だらけの都市の中で、身ぐるみ剥がれたり、最後の門を開けるキーワードが集められずに死亡したりと、とにかく理不尽なまでの死に方で、1巻でせっかく鍛えた主人公が、ばったばったと死んでいきます。
そして、最後の門を開ける時の呪文が超かっこ良かった。
「奥に隠れた掛け金ふたつ、ゴーレム皮の鍵ひとつ、
クーガの慈悲とフォーガの誇り。おまえに命ずる、
北門よ、大きく開け!!」
そして、物語はいよいよマンパンの大魔王のいる砦へと続く3巻へ。
3巻は、「七匹の大蛇」。マンパンの大魔法の子飼いであり、かつてはヒドラであった七匹の蛇。それぞれの蛇が大魔王から与えられた驚異的な能力を持ち、主人公を待ち受けます。
この蛇を全て倒せば、大魔王に知られることなく、砦に到達でき、4巻でも有利になるのです。
ゲームブックに慣れてきても、蛇を倒す方法が分からず、何度も死に戻ります。
そして、ついに辿り着く、第4巻。
4巻は「王たちの冠」。大魔王の砦内に侵入するので、完全アウェイ。時を操る魔法なども登場し、大魔王を探し出し、対決するスリル。次のページに何が待ち受けているのか全く読めない(次のページに行った瞬間、突然死ぬことも多いのです)、手に汗握る超展開。
この本をクリアしたときは、これ以上先に進めない寂しさを感じる位でした。
ソーサリーシリーズは、挿絵も独特のタッチでしたね。
(ゴブリンに稲妻の魔法が炸裂する場面)
(魔法の呪文の書の一部)
このゲームブック。
創元推理文庫から出版され、現在は絶版になっています。
当時の本を手に入れたい場合は、ネットオークションでもしかすると購入できるかもしれません。
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