2018年1月31日水曜日

01/31 懐かしのファンタジー本(エルリックサーガ)

こばわ^^
へのみちです。

最近、懐古チックになってます。

昔、ハマッた小説。
当時、剣と魔法の世界に憧れていた少年時代のおいらは、こんな本を読んでいました。

本は、エルリックサーガ。全8巻です。
当時のおいらが読むには難しい内容だったかなあ。

今は絶版となり、新約が出版されています。
話の中に出てくる混沌の魔神の名前が「アリオッチ」から新約では「アリオッホ」になり、おいらは「アリオッチ」のままの方が響きが良くて、旧約の方が好きですね。

当時のままの本がこちら。
実際には、6巻で全体の話は終了します。7、8巻はおまけ的。
挿絵も独創的。
一体、どんな話なのか?

読んだことの無い方に、概略を説明いたしますと、メルニボネ王国という国の王である主人公の「エルリック」は、生まれつき身体が弱く、薬や魔法に頼らないと生きていけない身。

けれども魔法の知識は物凄く、世界を二分して争っている「法」と「混沌」の神々の内、「混沌」の神である「アリオッチ」から恩恵を受けてます。
 
ひょんなことから、王国を追い出されて旅に出て、黒の剣と言われる「魔剣ストームブリンガー」を手にする。

この剣は、意思を持ち、切りつけた相手から活力(魂)を吸収し、エルリックに力を与えるので、病弱なエルリックも、この剣があれば、普通以上に行動できます。

魔法は、直接ファイヤーボールをぶつける、と言ったものではなく、精神統一と長い呪文の詠唱によって、精霊や神を呼び出して、その力を使う感じですかね。

全体として、コナンシリーズ(未来少年コナンや名探偵コナンではなく、ムキムキ戦士のコナン)やホビットの冒険とは雰囲気が違います。

復讐に燃えたり、自分に近い友人、家族が魔剣の犠牲になったりと、エルリック自身も不幸のどん底に置かれる、ダークな内容。

ですが、混沌と法の神々の争いの中に、人間達も巻き込まれていく、壮大な世界観が印象に残った本でした。

小説の一部で好きなところがここ。

 大地とその上に大いなる動きの生ずるとき、人間と神々の運命が<宿命>のかなとこの上に鍛えられるとき、恐るべき戦いがはかられ、偉大なるわざが行われるときが、やってきた。そして、このとき、<新王国>の時代と呼ばれるこのときに、あまたの勇者が輩出した。そのもっとも優れたるものは、みずから憎む、歌う魔剣を帯び、宿命に駆りたてられるひとりの冒険者であった。
 その名はメルニボネのエルリック、廃墟の王、かつて古代世界を統べ、いまは散逸した種族の主。エルリック、魔術師にして剣士、同族殺し、故国の破壊者、白面の白子、皇統の最後の末裔なるもの。
 エルリック。かれは<嘆き野>ぞいのカーラークに来たり、妻をめとって、そのものの中にいくらかの平和、おのが内なる苦悩のひとときの休止を見いだした。
 そしてエルリック、おのが知るより大いなる運命を内に秘めたるものは、いま、妻のザロジニアとともにカーラークに住まいしていたが、アネモネ月のもの思わしきある夜、その眠りは悩ましく、その夢は暗かった・・。

第6巻の書き出しのプロローグの部分です。

なんと暗い、悲壮感の漂う内容でしょう。物語は、そのとおりの内容で進行するのですが・・。

当時はホビットの冒険、指輪物語も読んでました。映画になってブームになるよりも前でしたね。自分が読んでいた本が映画になるなんて思いもしなかった。

でも、さすがにエルリックの映画は難しいんじゃないでしょうか^^イメージを崩さないために、映画化されない方が良いという気持ちと、見てみたいという気持ちがあります。

でわでわ~^^

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