こばわ。
夜分遅いですが、へのみちです。
死別編は、まだまだ続きます。
2017年2月10日(金)
「ちーちゃん(妻)」は、2県離れた実家に車を運転して里帰りし、泊まることなく帰宅。夜19時には、自宅に帰宅した旨のメールがあった。
おいらは、元々10日(金)に職場の課の歓迎会、11日(土)に大学の卒業生が集まる飲み会が予定されていたが、兄の件もあり、11日(土)はキャンセル。11日(土)は、「ちーちゃん」と共に兄の病院に向かう予定だった。
2017年2月11日(土)10:00
自宅に帰宅。居間のコタツのいつもの位置で寝ている「ちーちゃん」に声をかけるが返事なし。寝ていると思い顔を覗くと、白目を剥いた状態で意識が無い。「ちーちゃん!おい、どうしたっ!!」と声かけするも反応しない。
すぐに119番通報。呼吸は止まっていない。救急車で自宅に近い病院へ搬送。栄養剤の点滴等を行う。
血糖値11、アンモニア300、目を開き眼球が動くも見ていない。意識戻らず。
ちーちゃんのご両親、自分の両親、職場の上司に連絡。
ここから長い一日が始まった。
ちーちゃんとは13年前に知り合い、当時も痩せていたが活発な子だった。知り合ってから半年後に結婚。アパートで2人暮らしを始め、結婚式の準備もしていたが、その年の夏にバイト先で倒れた。これが1回目。
体重は24kg。救急車の車内で意識は戻り、当時は過労と考えられた。
入院のお見舞いの際、ちーちゃんは「離婚されるかと思った」と言い、涙を流していた。おいらは「こんなことで離婚なんかしないよ。」と伝えた。
その後は徐々に回復し、結婚生活は再スタート。旅行やカヤック、週末のドライブなど、常に夫婦2人で行動する日々を過ごす。
おいらの仕事が忙しくなり、引っ越しも重なった5年前。自宅で朝痙攣発作。意識が無く、再度、救急搬送。搬送先の病院でその日の内に意識回復。
ここで病名が「摂食障害」と判明。「摂食障害」とは心の病であり、拒食や過食嘔吐などの異常行動を起こし、致死率も高い病気。幼少期の母親との関係性が原因になることもあるという。
また、この入院の際、卵巣腫瘍も見つかり、左右の卵巣を摘出。子供が出来ない身体となった。ちーちゃんは、そのことにショックを受けていたが、おいら的には、「子供と結婚したのではない」と言い聞かせた。
2回目の入院時、肝臓の数値が非常に高く、骨粗鬆症など身体へのダメージも大きく、3回目があったら死ぬ可能性が高いと考えられた。
摂食障害に対しては、精神科医、臨床心理士などによる治療、カウンセリングを行い、最終的には「完治」との診断書を得た。
2回目の入院後、徐々に体力は回復し、ウォーキングから始まり、低山の登山、ドライブ、外食、旅行、キャンプ、野草探しなど、様々な趣味を見つけては実践した。
昨年は股関節のスジを痛めて、歩行が難しくなったため、車でのダム巡りなどが中心になった。
あれほど、楽しかった、これらの趣味、楽しみは、不思議なほど、今は全く興味が失くなってしまった。
2人で思い出を作るのが楽しかったのだ。
1人で同じことをしても仕方がない。
1人でやる意欲が全く沸いてこない。
思い出があり過ぎて、思い出すと涙が止まらなくなるので、敢えて思い出さないように意識を他に向ける努力をしなければならない。
これらは死別反応と言うらしい。
さて、昼頃まで病院で待ったが意識が戻ったという連絡はない。救急搬送先の病院から、説明があり、ICUに入るため、別の病院に搬送するとのこと。
次に搬送される病院は、過去2回、倒れた時に診てもらった、地域でも信頼性の高い病院だ。
13:15
病院着。ICUへ。
15:00頃?
ちーちゃんのご両親来院。
自分の両親は兄の件があり来れない状態。
→来なくて良いと伝えた。
19:00
医師から病状の説明。
肝臓値が4桁。肝不全になると助からない。
低血糖の状態が続いた影響で脳にダメージあり。
(低血糖の脳障害は回復しないことが多く、この
まま意識が戻らない可能性は高い)
MRIの結果、側頭葉の海馬が白くなっている(低血糖に弱
い部分)。
今、動いている手や眼球の動きは、随意ではない。
過去2回は意識が早く戻ったが、今回は戻らない。
このまま意識が戻らないのでは?
もう2度と会話もできないのだという絶望感に支配される
22:30
ちーちゃんのご両親と自宅に向かい、明日からの入院の準備(服、歯ブラシ、入院時の持ち物に名前を書くサインペンなどを揃える)。
ちーちゃんが倒れていたコタツを見ると、嘔吐物がコップ内にあり、嘔吐に使用した可能性のあるアイスの木製スプーンが見つかった。
ちーちゃんのご両親の宿泊施設の手配。
1日目が終了した。
0 件のコメント:
コメントを投稿