2018年7月26日木曜日

07/26 読書「人民は弱し官吏は強し」

こばわー^^
へのみちです。

_(:3」∠)_  _(┐「ε:)_ 

会社に出勤し、昼休みになると、読みまくっている「星新一」の小説。

ショート・ショートも面白いけれど、長編の本も読みごたえがあります。

先に読んだ、「明治・父・アメリカ」。
星新一の父親である「星一」氏の若い頃を描いたもので、この本を読んだだけでも、星一氏の努力と苦労が並大抵でないことが伝わってきます。

「明治・父・アメリカ」の読後感は、日本の若者が、その努力によって成長し、この先も、輝かしい未来に向けて邁進していく、といった感じです。

そして、その後日譚である「人民は弱し官吏は強し」。
昔、一度読んだことがあり、その時も衝撃を受けた本ですが、今、再度、読み返し、休憩時間だけでは収まらず、帰宅した今日は、一心不乱に読み進め、完読してしまいました。
努力家で、勤勉で、精力的な主人公である「星一」氏が製薬会社を立ち上げ、社員だけでなく、国家のためにも尽力しますが、何故か、その国家の方から不当な圧力を受け、手足を捥ぎ取られるような壮絶なイジメにあい、ズタズタになっていく、という実話。

「正直者はバカを見る」と言いますが、それをまざまざと見せつけられるようなことが、平気でおこります。

読後感は、義憤にかられるというか、やるせないというか、血の涙が出るような、そんな気持ちになります。

「星一」氏は、星薬科大学の創立者でもあり、星薬科大学のホームページを見ると、大学概要に「創立者(星一)について」という欄があり、創立者の経歴や理念が紹介されています。

「世界に奉仕する人材の育成」、「親切第一」など。

この「星一」氏について、もっと世間は知った方がいいんじゃないだろうか。特に、これからの日本の未来を担う若者達は。

いや、逆に、正直者は損をする、という風に捉えられてしまうかな?

裏口入学や公文書偽造など、公職の人の不祥事が続いていますが、真面目な人が損をする世の中にはなって欲しくないですね。

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